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  • 執筆者の写真Cotackey

UI/UXデザインフロー:企画フェーズ:調査:市場調査


UI/UXデザインフローを見てみよう」で一覧した各フェーズと要素についてひとつずつまとめていきます。

1-1:企画フェーズ:調査

1.市場調査

まだ誰も到達していない未知の市場を狙うプロジェクトではない限り、すでに対象の市場は存在します。競合となり得るサービスをどんどん調査していきましょう。

注意するポイントは2つ。かける時間と調査範囲です。

どの部署でもそうですが、デザイナーには、じっくり調査ができる時間がありません。いろいろなサービスに携われる反面、身体はひとつなのでどのプロジェクトにも均等に時間をかけることはできません。多く見積もっても1日以内が限界でしょう。それも、コツコツと手の空いた時間で。。。

もうひとつ注意するのは調査範囲、「企画と同じ調査をしない」ことです。企画はビジネス要件を中心とした調査なので、ユーザー要件がほぼ含まれていません。一部、本人だけが取り扱うものに部分的にユーザー要件をまとめている方を見受けられますが、社内の共有資料ではなくなっています。理想は、この段階でUXデザイナーがユーザー要件を盛り込むことですが、現実的には企画の構想時点での参加はほぼなく、今回の趣旨と変わってくるので割愛します。

では少ない時間で企画がおこなわない市場調査はどういうことをするのか。

以下は私個人の調査方法です。

①コンセプト・コピー文

②キービジュアル

③UIフォーム(ゴールまでの簡単フロー)

④UIキーカラー(第3カラーまで)

⑤備考(良いところ・悪いところ)

①コンセプト・コピー文

競合サービスのコンセプト調査は必須です。Webサイトのコンセプト・コピー文からは競合他社が狙うターゲットと解決テーマがわかります。また、定期的に確認すると文脈が変わっているもがあり、サービスサイトABテストをした履歴もみられてUXライターの勉強にもなります。

②キービジュアル

ほとんどのC2Cの競合他社のサービスサイトには、コンセプト・コピー文と共にキービジュアルが並列してあり、一つの画面で答えまで載っています。B2B関連のサイトはリード獲得のために載せていないことが多いです。キービジュアルはそのサービスを代表するシーン・使い方が載っているので、サービス内容の把握はともかく表現方法の勉強にもなります。

③UIフォーム(ゴールまでの簡単フロー)

ここからは実際に使ってみてわかってくる内容です。細かい仕様ではなく、メインストーリーとそのUIフローを簡単にまとめていきましょう。この時に同時にUIフォームを調べ、この市場で使われているUIのルールを把握すると後々生きてきます。この調査をする理由は、ユーザーは基本的に自分のサービスを使う前は競合サービスを使っていることが多く、そこからどう違った見た目や使い方をユーザーが体験するかを想定することがで着るからです。

④UIキーカラー(第3カラーまで)

競合他社のUIカラーを調査することによって、業界の基本カラーを知る必要があります。いくらコンセプト通りのUIカラーでも、業界内で特異なカラーでは嫌厭される可能性が

あります。競合他社をまとめることで、反対に他社がまったく使っていないカラーを見つけることができ、サービスの大きな区別化をはかることができます。

⑤備考(良いところ・悪いところ) UIやユーザーストーリーなどデザイン面での良いところ・悪いところを箇条書きで並べていきましょう。そうしていくとで自分の審美眼も磨かれていきます。

以上の要素5項目を列、各サービスを行にすると、一覧性が出て見やすくなります。自社サービスも加えると、強みと弱みが可視化できるので共有資料としても使えます。

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◼︎1:企画フェーズ

・「1.調査」      :1.市場調査/2.ユーザー調査

・「2.ユーザー像可視化」:1.ステークホルダーマップ/2.エンパシーマップ/3.ペルソナ

・「3.利用シーン可視化」:1.カスタマージャーニーマップ/2.ストーリーボード/3.キービジュアル

・「4.仕様・戦略検討」 :1.UIフロー/2.ユーザー要件の機能要件化

◼︎2:開発フェーズ

・「1.ビジュアル検討」:1.UI検討

・「2.実装支援」   :1.UI精緻化/2.指示書/3.パーツ化

・「3.実装・制作」  :1.フロントエンド実装/2.UIショット/3.ユザービリティテスト

・「4.制作・販促」  :1.カタログ/2.サービスサイト/3.専用LP

◼︎3:運用フェーズ

・「1.調査・営業」:1.ユーザー調査/2.ユーザーテスト

・「2.戦略検討」 :1.機能要件改善/2.新機能検討


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