今でようやく社内での知名度が「ん?なんかみんなUXっていってるけど何なんだ?」と少し耳に入る程度まで広まってきたUXという言葉ですが、10年前はほぼ皆無。サービスを開発していく上ではUI設計の延長線上に存在し、ユーザーの行動をよく考えてより良い設計をすることで小さく知られていました。したがって、サービスを形成する要素は、ビジネス要件と技術要件で構成されていて、ユーザーが使えれば良いという考えが浸透していました。 しかし、今、この考えをずっと続けてきた企業は窮地に陥っています。そう、もはやそれだけでは、競合サービスとの区別ができなくなり、埋もれ、競り勝つことができなくなりました。そこで、ビジネス要件を考えている経営者・企画は解決策の一つとして、欧米で成果が出始めていたユーザー体験によるサービスの区別化を導入します。 この機会は、私たちUIデザイナーには好機となりました。これまでユーザーが使えない技術要件を散々ビジュアライズし、結果はボタンのオンパレード。。。テクスチャ頼りのサービス区別。。。この絶望の時代から脱却する機会が来て少しだけ将来に希望が持てます。
サービスの構成要素として「ビジネス要件」「技術要件」に加え「ユーザー要件」を大きく追加する機会を得た私たちは、喜びとともに大きな責務を果たさなければなりません。
第一に顧客との対話と実現。これは当たり前ですが、同時にビジネス要件や技術要件と肩を並べるほどのインパクト・成果を立証することが必要なのです。
UXDのメンバー・リーダー・部長などみんなが初めての領域に足を踏み入れている今こそ勇敢に次の時代に向けて邁進していけなくてはいけませんね。
そろそろ、私の中のUX・UIの定義について、次週まとめたいと思います。
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