「顧客満足度より「感情的つながり」を重視せよ」からヒントを得てユーザー感情について、少しずつまとめていきます。
6.帰属意識を持ちたい
一体感も味わいたくてライブに参加したり、なんかみんな持っているから私も買っておこうなど、特に日本人にぴったりの感情であると言えます。
この項目の感情数値が高いユーザーに対しては、一つはみんな体験していることをトリガーとして安心感や不安を煽る手法がよく取られています。日本特有の教育における"周囲を気遣い輪を乱してはいけない"という気質が、良くも悪くも働いていますね。
それでは、あなたの担当しているサービス又はこれから担当するサービスに対して、このユーザー感情を計測していきましょう。この計測により、担当しているサービス(あなたが必死に考えたユーザー体験)に対してユーザーがとう感じているかわかるはずです。
UX白書を参考にした予期的UX・予期的UX・一時的UX・エピソード的UX・累積的UX・再生UXそれぞれの期間に対し、「帰属意識を持ちたい」要素があるアンケートをすると、以下のようになります。
◼︎予期的UX(利用前:認知前)
新しいスマホカバーを買うことによて、周囲のメンバーの一員であるとことを実感したいですか?
◼︎予期的UX(利用前:認知後/購入前)
そのスマホカバーを買うと、周囲のメンバーの一員であるとことを実感できそうですか?
◼︎一時的UX(利用中:機能体験中<購入後1週間>)
そのスマホカバーを買ったのち、周囲のメンバーの一員であるとことを実感できましたか?
◼︎エピソード的UX(利用後:機能体験後<購入後1ヶ月>)
そのスマホカバーを買ったのち、周囲のメンバーの一員であるとことを実感できましたか?
◼︎累積的UX(利用期間全体:中長期の体験<購入後6ヶ月>)
そのスマホカバーを買ったのち、周囲のメンバーの一員であるとことを実感できましたか?
◼︎再生UX(解約後:他サービス体験中・再利用再契約まで)
そのスマホカバーを買ったのち、周囲のメンバーの一員であるとことを実感できましたか?
※スマホカバーを購入したユーザーを例にして、11段階評価。
※スマホカバーの訴求ポイントを質問文に入れると相手はイメージしやすいです。 ※他のユーザー感情に対して「帰属意識を持ちたい」の感情数値が高ければ、さらに「なぜ」そう判断したか深く聞き、機能へ落とし込むことをお勧めします。 次週は7つ目の感情についてまとめます。
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